【ブックリスト】『臆病者のための株入門』/文藝春秋
『臆病者のための株入門』/文藝春秋
橘 玲
【分野】投資・ビジネス
【紹介】
橘氏による株式投資講座。株式会社の誕生から資本主義のしくみを解き明かし、根拠のない自信から冷静さを取り戻してくれる一冊。株は世界で最も魅力的なのギャンブルであり、ゼロサムゲーム。これが、ゲンジツ。
【おまよメモ】
・株式投資はギャンブルである。
・イノベーションとは、未来の現実(蒸気機関車や自動車、飛行機の発明)を先取りして、現在の馬車道をハイウェイに変えていくこと
・資本主義は、市場に存在するあらゆる差異(価格の歪み)から利潤を生み出す原理
→市場の歪みに誰よりもはやく気づき、利己的な動機から金儲けをたくらみ、結果として市場を効率化させ、社会の富を増大させる者
・おいしい話はあなたのところまで回ってこない。
・デイトレードはライフスタイルであり、自由の可能性
・宝くじは無知な人間に課せられた第二の税金
・株式トレードは心理ゲーム
→みんなが美人だと思う美人に投票するゲーム
・すべてのトレーディングは「ゼロサムゲーム」
・アノマリー(異常現象)を探せ。統計的に有意な確率で勝てる機会を見つけること。
・投資家の仕事は、損をすること
・株式市場とは、損を薄く広く分散させるためのシステム
→損を限定することで、みんなを冒険的にする
・株式の価値は、その会社が将来にわたって生み出すすべての利益を現在価値に換算したもの
・お金の価値は未来になるほど小さくなっていく。
→将来の利益と割引率
・現在価値は、割引率が高いほど安くなり、割引率が低いほど高くなる
・株式の理論価格=1株利益/割引率
・PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)など基本的指標を参考に、会社の適正な価値に比べて割安に放置されている銘柄を探すだけ
・竹田和平「旦那道」
→株式資本比率と配当性向・配当利回りを重視。“まっとうな会社”以外は相手にしない、いったん気に入った会社は、経営方針が変わらない限り永久に売らない。究極の長期投資。
・リスクとは、予測可能性。「損をする可能性」であると同時に「儲かる可能性」でもある
・投資は偶然性に左右されるゲームであり、確実に儲かる方法などどこにも存在しない。
・世界市場ポートフォリオ